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ドメインパワーが低い○○ブログは稼げるのか?

ブログの運営方法はドメインパワーに左右されると言っても過言ではありません。

結論から言うと、ドメインパワーが低い(5に満たない)特化ブログは稼ぐのはとても難しいです。

特化ブログは特定のジャンルに焦点を当てるという性質上、収益が大きく出るイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、成果を出す以上にサイト運営自体が難しく、初心者には全く向いていないと言えます。

この記事ではドメインパワーとブログジャンルから考える、ブログ初心者がドメインパワー0の特化ブログでは稼げない理由を解説していきます。

 

上位表示されづらく、認知されない

特化ブログに限ってのことではありませんが、どのようなブログであっても記事を上位表示させなければ、まず稼げません。

その理由は至ってシンプルです。

記事を上位表示させなければ、収益に繋がるような十分なアクセスが得られないからです。

「上位とは言わずとも1ページ目に入っていれば十分では?」

このように考えている方もいるでしょう。

確かに検索1ページ目は他のページに比べ、断然アクセスは多いです。

しかし1ページ目というだけでは十分ではない理由があります。

それがクリック率の違いです。

クリック率とは検索結果の記事がクリックされる確率のこと。

以下に検索順位とクリック率の違いについてまとめました。

検索順位 クリック率
1位 28.5%
2位 15.7%
3位 11.0%
4位 8.0%
5位 7.2%
6位 5.1%
7位 4.0%
8位 3.2%
9位 2.8%
10位 2.5%

引用元:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

このデータは、アメリカのSEO関連企業であるSISTRIXが、Google検索における8000万を超えるキーワードと数十億の検索結果を分析した結果です。
(2020年7月14日投稿の記事より)

ご覧の通り1~3位と10位のクリック率の差は歴然です。

1位でさえ30%を切る確率でしかクリックされませんが、4位以下では1桁になります。

このクリック率では、上位以外の記事はアクセスはほぼ見込めないと言っても過言ではないでしょう。

わかりやすいよう実際に数値を使って計算してみます。

月間平均検索ボリュームが1000、記事の順位は7位としましょう。

この場合…
・7位の記事のひと月当たりのアクセス数は40回(1000×4.0%=40回)
・1日当たりにすると約1.3回(40回÷30日=約1.3回)

記事が1ページ目に表示されたとしても、7位であれば1日に1回しかクリックされないのです。

その1回のクリックから毎日収益が出ると考えるのは、全く現実的ではありません。

少ないアクセスが収益に結びつくチャンスは、更に僅かなことは簡単に想像ができます。

このようなことからもわかるように、ブログで稼ぐには記事を上位表示させアクセスを大量に集めるのが大前提。

しかし実際には、ブログ初心者がドメインパワー0のブログで上位表示させるのは非常に難しく、その結果稼ぎづらいと言えるでしょう。

 

ライバルとの勝負に勝てない

ドメインパワー0の特化ブログが稼ぎづらい理由の1つに、ライバルとの勝負に負けることがあげられます。

先ほど「上位表示させないと稼げない」「1ページ目というだけでは不十分」というお話をしました。

しかし実はそれ以前に、1ページ目に入ることすら難しいのが現実です。

もちろん、ドメインパワー0でも1ページ目や上位に表示させることは不可能ではありません。

確かなキーワード選定を行い、きちんとライバルチェックをし記事を書けば上位表示できるでしょう。

しかし収益を得るのに十分な大量のアクセスを得るためには、検索需要の高いキーワードを狙う必要があります。

その場合1ページ目はドメインパワーの高い強豪サイトが独占するでしょう。

 

では実際にはどれほど強いライバルサイトがいるのか下の画像で見てみます。

検索の条件は以下の通りです。

  • キーワード → クレジットカード 年会費無料
  • 月間検索数 → 3,600

以上のような条件でライバルサイトを確認してみます。

まずは上位5位までを見てみます。

 

 

やはり有名サイトや企業のサイトが並んでいて、ドメインパワーも高いです。

前章でお伝えした通り、上位3位以内でなければ満足なアクセスは望めません。

この検索結果を見る限り、ドメインパワーが低いサイトが3位に入れる確率は全くないと言えます。

続いては6位以下です。

 

 

上位5位のサイトよりドメインパワーは低いものの、ドメインパワー5以下のサイトが敵う相手ではないのが明らかです。

 

このように基本的に1ページ目にいるライバルサイトは、ドメインパワーが高い傾向にあります。

ドメインパワーが高いからこそ、1ページ目にいるとも言えるかもしれません。

そのような状況下でドメインパワーの低いブログがライバルに勝ち上位表示されるのは、極めて難しいと言わざるを得ないのです。

 

 

特化しているが故にキーワード選びが困難

記事を書く時に重要となるキーワード選定ですが、特化ブログではキーワード選定が難しいという問題があります。

「特化ブログ」ですから、そのブログは何か1つのジャンルに特化している必要があります。

要するに選んだ1つのジャンルについてのみ、記事を書き続けなければいけません。

そのため選ぶキーワードもそのジャンルに関係のあるものばかりになるでしょう。

これだけを聞くと特化ブログのキーワード選びは簡単なように思えるかもしれません。

しかし特化ブログのキーワード選定には、思わぬリスクがあります。

それがGoogleのアルゴリズムアップデートの影響による個人サイトへの冷遇です。

Googleのアップデートは年に数回行われており、アルゴリズムの変更によって特に個人運営のサイトに大きな影響が出る場合があります。

最近では個人が運営するYMYL*関連のサイトが、Googleアップデートの影響で冷遇されるという事態が起きました。
(※YMYLとは…Your Money or Your Lifeの略。人々の人生に影響を与える健康やお金に関すること)

記事は上位はおろか1ページ目から離脱、さらには圏外に飛ばされることが実際に起きたのです。

下の画像はその当時のアクセスの推移を表したものです。

 

 

チャートは「Googleサーチコンソール」と呼ばれるツールで、記事の掲載順位やアクセス状況が分析できます。

チャートの水色のラインが実際のアクセス数、青が検索結果に記事が表示された回数です。

2020年5月の大規模なアップデートによりサイトのアクセス数が激減したのがわかると思います。

これほどの変化が起きると、収益も激減するのは火を見るよりも明らかです。

 

「では、冷遇されていないジャンルのキーワードで記事を書けばいいのでは?」

このように思うかもしれませんが、それができません。

なぜなら特化ブログは、決めた1つのジャンルに沿った記事を書かなければいけないからです。

一度Googleから冷遇されたジャンルで上位表示できるキーワードを見つけることは、ブログ初心者には非常に難しいでしょう。

もしこれが雑記ブログであるならば、対応は簡単です。

冷遇されているジャンル以外の記事を書けばいいのです。

ジャンルを問わず何でも書ける雑記ブログであれば、キーワード選びに困ることはまずないでしょう。

 

このようにキーワード選定という部分だけを見た場合、特化ブログには逃げ道がありません。

あなたの努力が足りないなどという理由ではなく、外部からの影響でキーワードが選びにくくなってしまう場合があります。

キーワードは収益に直結するとても重要なもの。

しかしその部分にリスクがある特化ブログでは稼ぎづらいというのが現実です。

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